タングステンジグはロックショアで使える?鉛ジグとの使い分け

磯の岩の上に置かれた小型のタングステンジグと大きめの鉛ジグ タックル・道具

釣具屋さんで、小さいのにやけに高いジグを見たことはありませんか?同じ40gなのに、普通のジグの2〜3倍の値段がする。それが、タングステンジグです。

ぼくが初めてタングステンジグを買ったのは、「小さいベイトにしか反応しない日」に何度も悔しい思いをしたからでした。1個2,000円以上。清水の舞台から飛び降りる気持ちで買って、意気揚々と磯へ。そして、5投目で根掛かりしてロスト。帰りの車の中で、しばらく放心状態でした。

それでも、今もタングステンジグはぼくのジグケースに入っています。なぜなら、タングステンじゃないと釣れない日が確かにあるからです。この記事では、タングステンジグがロックショアでどんな場面に効くのか、鉛ジグとどう使い分けるのかをまとめます。

先に結論
タングステンジグは「小さいシルエットで遠くまで飛び、速く沈む」ジグ。ベイトが小さい日・潮が速い日・風が強い日に効く。根の荒い場所では使わず、ここぞという場面だけで投げる。

タングステンジグと鉛ジグの違い

同じ重さでも大きさが違う鉛ジグとタングステンジグをキッチンスケールで比べる様子

タングステンは、鉛よりも重い金属です。同じ重さなら、タングステンのほうが体積が小さくなります。つまり、同じ40gでも、タングステンジグはひと回り以上小さいのです。

比べるところ鉛ジグタングステンジグ
同じ重さでの大きさ大きい小さい(体積は鉛の6割くらい)
飛距離普通空気抵抗が少なく飛びやすい
沈むスピード普通速い
潮の影響受けやすい受けにくい
値段手頃2〜3倍以上
根掛かりのダメージ精神的に軽い精神的に重い(笑)

小さくて重いので、空気や水の抵抗を受けにくい。その結果、遠くまで飛んで、速く沈んで、潮に流されにくいのが特徴です。

タングステンジグが効く3つの場面

1. ベイトが小さいとき

小さなイワシの群れを追う青物の水中写真

一番の出番はこれです。カタクチイワシの小さな群れや、シラスのような小さなベイトを青物が追っているとき、大きなジグにはまったく反応しないことがあります。いわゆる「マイクロベイトパターン」です。

かといって、小さい鉛ジグ(20gくらい)を投げても、ロックショアでは飛距離が足りないし、すぐに流されてしまう。そこでタングステンジグの出番です。小さいシルエットのまま、40gクラスの重さで遠くまで飛ばせる。これが最大の強みです。

ぼくが初めてタングステンの効果を実感したのも、まさにこの場面でした。沖でナブラが立っているのに、いつものジグには見向きもしない。タングステンジグに替えたら、一投目でツバスが食ってきました。マイクロベイトの攻略は追うのに食わない時の修正術でも書いています。

2. 潮が速いとき

速い潮の中でジグを沈めるアングラーと張ったライン

潮が速い磯では、鉛ジグだとどんどん流されて、狙った層まで沈まないことがあります。重いジグに替えれば沈むけど、シルエットが大きくなってしまう。タングステンなら、シルエットを変えずに重くできます。

3. 風が強いとき

向かい風や横風が強い日は、鉛ジグだと風に押し戻されて飛距離が落ちます。タングステンジグは空気抵抗が小さいので、風の中でもまっすぐ飛んでくれます。

逆に、タングステンを使わないほうがいい場面

便利なタングステンジグですが、いつでも使えばいいというわけではありません。

  • 根の荒い場所での底取り:値段を考えると、根掛かりリスクの高い釣りには向かない
  • ベイトが大きいとき:大きなシルエットのほうが反応がいいこともある
  • スローなフォールで食わせたいとき:速く沈むぶん、ゆっくり見せる釣りは苦手

ぼくは、タングステンジグを「最初から投げるルアー」ではなく、「鉛ジグで反応がないときに出す切り札」として使っています。まずは鉛ジグで探って、ベイトが小さい、潮が速い、風が強い、という条件がそろったら、タングステンに替える。この使い方なら、ロストのリスクも抑えられます。

ロックショアで使いやすいタングステンジグ

小型ベイト攻略の定番

ダイワ TGベイト

ダイワ TGベイト
タイプタングステンジグ
重さ30g〜60g前後(BLJモデルあり)
向いている場面マイクロベイト・速い潮

タングステンジグの代名詞とも言える定番中の定番です。小さいシルエットでよく飛び、よく沈みます。船のジギングでも人気ですが、ショアからの小型ベイト攻略にも頼りになります。まず1つ持つならこれ、という1本です。

※価格・在庫は変動します。購入前に販売ページで仕様をご確認ください。

ショア向けのタングステン

シマノ コルトスナイパー TG

タイプタングステンジグ
重さ30g前後〜
向いている場面ショアからの遠投

ショアジギング向けのシリーズ「コルトスナイパー」のタングステンジグです。岸から投げて使うことを前提に作られているので、ロックショアでも使いやすいです。

※価格・在庫は変動します。購入前に販売ページで仕様をご確認ください。

キャスティング向けの小型ジグ

ジーク Rサーディン TG

ジーク Rサーディン TG
タイプタングステンジグ
重さ30g・40gなど
特長ショアキャスティング向け

ショアからのキャスティングで使うことを考えて作られたタングステンジグです。小さいシルエットでよく飛ぶので、沖のナブラが小魚を追っているときの切り札になります。

※価格・在庫は変動します。購入前に販売ページで仕様をご確認ください。

比較用に。普段使いの鉛ジグ

メジャークラフト ジグパラ ショート

メジャークラフト ジグパラ ショート
タイプ鉛のメタルジグ
重さ30〜60g前後

普段のサーチや根の荒い場所では、こういった手頃な鉛ジグを使います。タングステンジグは、これで反応がないときの切り札。2種類を使い分けることで、ロストの痛手も抑えられます。

※価格・在庫は変動します。購入前に販売ページで仕様をご確認ください。

根掛かりしたときの対処

根掛かりしたラインを手に巻かずにタオル越しに引くアングラー

高価なタングステンジグを根掛かりさせたとき、焦ってロッドをあおってしまう気持ちはよく分かります。でも、無理にあおるとロッドが折れたり、ジグが勢いよく飛んできたりして危険です。

  1. まずはラインをゆるめて、ジグが自然に外れないか待つ
  2. 立ち位置を変えて、反対方向から軽く引いてみる
  3. それでもダメなら、ロッドをまっすぐ根の方向に向けて、ラインを引いて切る

ラインを切るときは、PEを素手や指に巻きつけないこと。PEは細くて強いので、手が切れてしまいます。タオルを巻いたり、ロッドのバット部分にラインを巻いたりして引きましょう。根掛かりの外し方は根掛かりを減らす方法でくわしく書いています。

まとめ|タングステンは「切り札」として持つ

タングステンジグは高いけれど、それだけの価値があるジグです。

  1. 同じ重さでもひと回り小さい:飛んで、沈んで、流されにくい
  2. ベイトが小さい・潮が速い・風が強い日に効く
  3. 根の荒い場所では使わず、切り札として出す

5投目でロストしたあのジグのことは、今でも少し悔しいです。でも、あの失敗があったから「使いどころを選ぶ」という考え方にたどり着けました。ジグケースに1〜2個、お守りのように入れておいてください。ここぞという日に、きっと助けてくれます。

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