磯から根魚を狙う|オオモンハタ・アコウ・アカハタのロックショア入門

磯で釣り上げたオオモンハタを手に持つアングラー 初心者ガイド

朝まずめに青物を狙って3時間。鳥も立たないし、ベイトの気配もない。周りの人もロッドを置いて座り込んでいる。そんな日、ありますよね。

ぼくもそういう日はさっさと帰っていたのですが、ある日、隣の磯にいたおじさんが小さなワームをポイッと足元に投げて、立て続けにオオモンハタを釣っていくのを見てしまいました。青物用のゴツいタックルのまま、ジグを底まで落としていたぼくはゼロ。帰り道でずっと「あれ、ぼくにもできたのでは…」と思っていました。

それ以来、ぼくのタックルバッグには根魚用のルアーが必ず入っています。この記事では、ロックショアの合間に磯から根魚(ハタ類)を狙う方法を紹介します。青物が渋い日の救世主になってくれますよ。

この記事の要点
根魚は「底から1〜2mの層」を「根の際」で探るのが基本。ワームならテキサスリグかジグヘッド、ハードルアーなら小型のブレードジグ。底をズル引きせず、着底したらすぐ巻き上げるのが根掛かりを減らすコツ。

磯で狙える根魚は3種類

オオモンハタ・アコウ・アカハタの3種類の根魚を並べた写真

ロックショアで「根魚」と言うと、ぼくが主に狙っているのはこの3種類です。どれもハタの仲間で、引きが強くて、しかも食べてもおいしい。

魚特徴主な地域よく釣れる季節
オオモンハタ中層まで浮いてベイトを追う。ハタの中では「動く魚」西日本〜関東南部夏〜秋
アコウ(キジハタ)オレンジの斑点。岩の隙間に潜む日本海側・瀬戸内・西日本初夏〜秋
アカハタ赤い体に黒っぽい縞。浅い磯にも多い関東〜南日本夏〜秋

特にオオモンハタは、ほかの根魚とちょっと違います。底べったりではなく、中層まで浮いてきてベイトを追いかけることがあるので、メタルジグやミノーにもよく食ってきます。青物を狙っていて、ジグにオオモンハタが掛かった、というのもよくある話です。

秋は根魚にとっても荒食いの季節。水温が高いうちは活性が高く、浅い磯でも十分に狙えます。

根魚がいる場所はここ

磯の足元から沖に向かって沈み根と海藻が見える浅い海底

根魚は、名前のとおり「根(岩)」のまわりにいます。磯で探すときは、こういう場所を意識してみてください。

  • 沈み根のまわり:一番の本命。根の際(きわ)にピッタリついている
  • 海藻(藻場)と岩の境目:小魚やエビ・カニが集まる
  • かけあがり(深くなっていく斜面):オオモンハタが待ち構えている
  • 足元の岩の隙間:意外と見落としがち。足元から探る価値あり

ぼくがよくやるのは、偏光グラスで足元の地形をよく見て、「この沈み根の向こう側」「この海藻の切れ目」とイメージしてから投げることです。何となく遠くに投げるより、狙う場所を決めて投げたほうが明らかに釣れます。

青物タックルのままで狙える?

結論から言うと、ロックショアの青物タックルでも根魚は狙えます。PE3〜4号のタックルなら、根から強引に引きはがすパワーは十分です。

ただ、ロッドが硬くて重いので、小さいルアーは投げにくいし、アタリも取りにくい。本格的にやるなら専用のロックフィッシュロッドがあるといいのですが、まずは手持ちのタックルで、少し重めのルアー(20〜40g)から試してみるのがおすすめです。

ぼくは、青物用のタックルのまま、ルアーだけ根魚用に替えて狙っています。それで十分楽しめます。

根魚に効くルアーと使い方

ワームのテキサスリグ・ジグヘッドリグ・メタルジグなど根魚用ルアー

ワーム(テキサスリグ・ジグヘッド)

一番の定番はワームです。根魚はワームのやわらかい動きに本当によく反応します。

根が荒い場所では、オモリとフックが離れていて根掛かりしにくいテキサスリグがおすすめ。比較的根が少ない場所なら、ジグヘッドにシャッドテールワームを付けて、ただ巻きするだけでもよく釣れます。

ブレードジグ・小型メタルジグ

オオモンハタには、ブレード付きのジグがよく効きます。キラキラ回るブレードが、小魚が逃げる様子に見えるようです。底まで沈めて、ゆっくり巻き上げるだけ。シンプルですが、本当によく食ってきます。

使い方の基本

  1. 狙った根の向こう側にキャスト
  2. 底まで沈める(ラインがフッとゆるむのが着底のサイン)
  3. 着底したらすぐ3〜5回巻き上げる
  4. また沈めて、着底したら巻き上げる…を繰り返す
  5. 足元まで来たら回収

大事なのは、着底したらすぐ巻くことです。底に置いたままにすると、あっという間に根掛かりします。底から1〜2mの層を、跳ねるように探っていくイメージです。

オオモンハタに定番のブレードジグ

メガバス マキッパ

メガバス マキッパ
タイプブレード付きメタルジグ
重さ20g〜60g前後
使い方底まで沈めてただ巻き

ブレードのキラキラとジグの重さで、遠投して底からただ巻くだけで使えるのが魅力です。根魚だけでなく、青物やサワラにも反応がいいので、ジグケースに1つ入れておくと出番が多いルアーです。

※価格・在庫は変動します。購入前に販売ページで仕様をご確認ください。

ハタ狙いに特化したジグ

エコギア ハタジグ

エコギア ハタジグ
タイプ根魚向けメタルジグ
重さ35g前後〜
特長グロー(夜光)カラーあり

名前のとおり、ハタゲームのために作られたジグです。底をトントンと探る釣りに向いていて、短いシルエットなので根魚の口にも入りやすい。根の荒い磯で使いやすい1本です。

※価格・在庫は変動します。購入前に販売ページで仕様をご確認ください。

ワームならまずこれ

エコギア パワーシャッド 4インチ

エコギア パワーシャッド 4インチ
タイプシャッドテールワーム
長さ4インチ(約10cm)
使い方ジグヘッド・テキサスリグ

ヒラメやマゴチでも定番のシャッドテールワームです。ただ巻きでテールがしっかり動くので、根魚にもアピールします。色違いで2〜3種類持っておくと、その日の当たりカラーを探せます。

※価格・在庫は変動します。購入前に販売ページで仕様をご確認ください。

青物とも兼用できる小型ジグ

ジャッカル ビッグバッカージグ

ジャッカル ビッグバッカージグ
タイプメタルジグ
重さ20g〜40g前後
特長ただ巻きでもよく動く

ただ巻きでも左右によく揺れるジグで、根魚にも小型青物にも使えます。根魚を狙いながら、回遊してきた青物も拾えるのがうれしいところ。カラーも多いので選ぶのも楽しいジグです。

※価格・在庫は変動します。購入前に販売ページで仕様をご確認ください。

根掛かりを減らすコツと、掛かったあとのやり取り

ルアーを巻き上げながらロッドを立てて根から根魚を引き離すアングラー

根魚釣りで一番悩むのは、やっぱり根掛かりです。ぼくも最初は1時間でルアーを5個なくして心が折れかけました。でも、いくつかのコツで根掛かりはかなり減らせます。

  • 着底したらすぐ巻く:これが一番大事
  • 重すぎるルアーを使わない:底に着いたのが分かる範囲で軽めに
  • 根の手前から探る:いきなり根の真上に投げない
  • ラインを張ったまま沈める:ラインがたるむと根に絡みやすい

そして、根魚が掛かったら最初の数秒が勝負です。根魚は掛かった瞬間に根の中へ潜ろうとします。アタリがあったら、すぐにロッドを立てて、ゴリ巻きで根から引き離してください。一度根に潜られると、出てこなくなることが多いです。

根掛かりしたときの外し方は根掛かりを減らす方法でくわしく書いています。無理に引っ張ってロッドを折らないように気をつけてくださいね。

釣った根魚はおいしく持ち帰ろう

ハタの仲間は、どれも高級魚です。お店ではなかなか食べられないので、釣れたらぜひ持ち帰って食べてみてください。煮付け、唐揚げ、刺身、鍋、どれもおいしいです。ぼくは小さめのアカハタを丸ごと煮付けにするのが一番好きです。

ただ、小さい個体はリリースしてあげましょう。地域によってはキジハタ(アコウ)などにサイズ規制があることもあるので、釣りに行く地域のルールも確認しておくと安心です。持ち帰り方は釣果の持ち帰り術を参考にしてみてください。

まとめ|青物ボウズの日は足元を探ろう

青物が回ってこない日でも、磯の足元には根魚がちゃんといます。

  1. 狙うのは根の際と底から1〜2m:沈み根・海藻の切れ目・かけあがり
  2. 着底したらすぐ巻く:根掛かりを減らす一番のコツ
  3. 掛けたら最初の数秒で根から引き離す:ゴリ巻きで勝負

ルアーを2〜3個タックルバッグに忍ばせておくだけで、ボウズの日がぐっと減ります。あの日、隣の磯のおじさんが教えてくれた(見せてくれた)ことは、今でもぼくの釣りを助けてくれています。

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