磯でのロックショアゲーム、楽しいですよね。でも、ちょっと待ってください。フローティングベストやスパイクシューズは準備しているのに、ヘルメットとグローブを忘れていませんか?
磯場での転倒や落石事故は、毎年多くのアングラーが経験しています。頭部への打撃や手の裂傷は、しっかりした装備で防げるケースがほとんど。今回はヘルメットとグローブ、2つの安全アクセサリーを徹底解説します。選び方からおすすめ製品まで、これを読めばもう迷いません。
なぜ磯でヘルメット・グローブが必要なのか?

磯場は「足場が悪い」だけでなく、さまざまな危険が潜んでいます。
磯場で起こりやすい事故
| 事故の種類 | 原因 | 対応装備 |
|---|---|---|
| 頭部打撲・頭蓋骨骨折 | 転倒・落石・波に浚われる | ヘルメット |
| 手の裂傷・擦り傷 | 岩場でのバランス取り・ランディング時 | グローブ |
| 指のケガ | 磯ガニ・魚のヒレ・ルアーフック | グローブ |
| 滑落による複合外傷 | 濡れた岩・コケ・海藻 | ヘルメット+グローブ |
特に頭部へのダメージは命に関わります。平らなコンクリートでの転倒でも頭を打てば重症になります。尖った岩だらけの磯場ならなおさらです。「大げさ」と思わず、ヘルメット着用をルーティンにしてください。
グローブについても、磯へのアクセス中に岩を掴む場面は多いはず。素手で岩に触れると、フジツボや岩の角で手を切ることが頻繁に起こります。釣りの途中でケガをすれば、せっかくの釣行が台無しになってしまいます。
ロックショア向けヘルメットの選び方

選び方① 素材・シェル構造で安全性を確認
ヘルメットのシェル(外側の殻)には主に2種類あります。
| 素材 | 特徴 | 向いているシーン |
|---|---|---|
| ABS樹脂(ハードシェル) | 硬度が高く尖った岩への耐性◎、重め | 荒磯・地磯メイン |
| ポリカーボネート | 軽量で衝撃吸収性が高い、やや高価 | 長時間釣行・移動が多い場合 |
| 発泡スチロール(インモールド) | 超軽量・通気性◎、耐貫通性は低め | クライミング・渓流向き |
ロックショアではABS樹脂製のハードシェルが基本。尖った岩にぶつかっても割れにくく、磯専用に設計されたものは内部パッドも水を吸わない素材を使用しています。
選び方② 安全規格・認証を確認する
ヘルメットを選ぶ際は、国際的な安全規格に適合しているか必ず確認しましょう。
- CEマーク(EN12492):ヨーロッパ山岳・クライミング安全規格。横・前後からの衝撃にも対応
- UIAA 106:国際山岳連盟が定めた最高水準の安全規格
- 産業用安全ヘルメット規格(JIS T8141等):落下物・貫通に対応
ロックショアで推奨するのはEN12492またはUIAA 106対応モデル。落石・転倒どちらにも対応する規格なので、磯の実際の危険シナリオをカバーできます。
選び方③ フィット感・通気性・ヘッドライト装着性
ヘルメットは頭部にしっかりフィットしていないと、転倒時に外れてしまうリスクがあります。選ぶときに確認したい3点はこちら。
- アジャスター方式:ダイヤル式(ラチェット)が一番確実。手袋したままでも操作できる
- ベンチレーション(通気孔):夏の磯は暑い。複数の通気孔があるモデルを選ぶと快適性が大幅アップ
- ヘッドライト装着対応:夜釣りや早朝出撃には必須。フロント・サイドのクリップがあるモデルが便利
ロックショア向けヘルメットおすすめ5選

① RBB ロックショアプロテクターII|磯専用に生まれたガチ仕様

| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 素材 | ABS樹脂(外殻)・高密度EVA(内部) |
| サイズ | フリーサイズ(ダイヤル調整) |
| 安全規格 | CEマーク取得 |
| 特徴 | 磯専用設計・防水EVAパッド・後頭部カバー |
ロックショア専用として設計された、釣り師のためのヘルメット。外殻にはABS樹脂を採用し、尖った岩への耐性は抜群。内部パッドには水を吸わない高密度EVAを使用しているため、波しぶきを受けても重くなりません。後頭部まで広くカバーする設計は、転倒時の後頭部ダメージを最大限に軽減します。
ロックショアアングラーが口を揃えて「これで決まり」と言う一品。これから安全装備を揃えるなら、まずはここから。
② ブラックダイヤモンド ベクター|軽量×高通気のクライミング最高峰

| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 重量 | 約160g(超軽量) |
| 素材 | インモールドポリカーボネート |
| 安全規格 | EN12492・UIAA 106取得 |
| 特徴 | 超軽量・大型ベンチレーション・ヘッドランプ対応 |
世界トップクラスのクライミングブランド、ブラックダイヤモンドの軽量モデル。約160gという驚異的な軽さで、長時間着用しても疲れません。大型ベンチレーションにより夏場の磯でも蒸れずに快適。EN12492とUIAA 106の両規格を取得しており、安全性のお墨付きも万全です。
磯場への長いアプローチがある釣り場や、体力を温存したいアングラーには特におすすめです。
③ ペツル シロッコ|プロも愛用する超軽量フランス製

| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 重量 | 約165g(超軽量) |
| 素材 | フォームポリスチレン+ポリカーボネート |
| 安全規格 | EN12492・UIAA 106取得 |
| 特徴 | 軽量・コンパクト収納・全面通気設計 |
ヘッドランプメーカーとして世界的に有名なフランスのペツル社が作るクライミングヘルメット。165gの超軽量設計で、頭全体が通気される設計が特徴。フォームポリスチレンとポリカーボネートのハイブリッド構造が衝撃を効率よく分散します。
正面・側面・後方からの衝撃すべてに対応。「着けていることを忘れる」という着用感は、長時間釣行のストレスをゼロにしてくれます。
④ モンベル L.W.アルパインヘルメット|日本のアウトドアブランドが誇る傑作

| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 重量 | 約240g |
| 素材 | ABS樹脂+発泡ライナー |
| 安全規格 | CE EN12492取得 |
| 特徴 | 国内メーカー・サポートあり・安定した人気 |
日本を代表するアウトドアブランド、モンベルのアルパインヘルメット。国内メーカーということで購入後のサポートが安心なのも選ばれる理由の一つ。ABS樹脂の外殻と内部発泡ライナーの組み合わせで、転倒時の衝撃をしっかり吸収します。
サイズ展開がS/M・L/XLとあり、頭のサイズに合ったものを選べるのも嬉しいポイント。フィット感を重視する方はぜひ。
⑤ MAMMUT ロックライダー|マムートの定番モデル、コスパ◎

| スペック | 詳細 |
|---|---|
| 重量 | 約385g |
| 素材 | ABS樹脂(ハードシェル) |
| 安全規格 | EN12492・UIAA取得 |
| 特徴 | 耐久性◎・ヘッドランプクリップ付き・コスパ良好 |
スイスの名門アウトドアブランド、マムートのエントリーモデル。ABS樹脂のハードシェルで耐久性が高く、荒磯でも安心して使えます。価格帯が手頃なため、初めてヘルメットを購入するアングラーにも人気。前後にヘッドランプ取り付け用のクリップを標準装備しています。
「とにかく丈夫で信頼できるものが欲しい」という方に。本格的なクライミングメーカーのブランド力もあり、安心して使い続けられます。
ロックショア向けグローブの選び方

選び方① フルフィンガーかハーフフィンガーか
グローブには大きく2タイプあります。ロックショアではどちらが正解か?
| タイプ | メリット | デメリット | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| フルフィンガー | 手全体の保護が完璧・岩掴みも安心 | 細かい作業がしにくい | 磯アクセス中・波が高い日 |
| ハーフフィンガー(3本指カット) | ライン結びやルアー交換がしやすい | 指先ケガリスク残る | 穏やかな磯・釣り中心の場面 |
ロックショアのプロアングラーが推奨するのはフルフィンガー。磯場への移動中、岩を掴んでバランスをとる場面では全ての指が保護されていることが重要です。ただし釣り中の操作性を考えると、「移動時フルフィンガー+釣り中はグローブを外す」という使い方をする上級者も多くいます。
選び方② 素材・耐久性で選ぶ
磯場は想像以上にグローブへのダメージが大きい環境です。岩のエッジ、フジツボ、テトラポッドのコンクリート…あらゆるものがグローブを削ります。
- カンガルー革(指先):摩耗強度が牛革の約10倍。キャスト時のラインの擦れにも強く、ロックショアグローブの定番素材
- 合成皮革(手のひら):グリップ力が高く岩掴みに最適。水濡れにも強い
- メッシュ素材(甲側):通気性と伸縮性のバランスが良い。夏場の快適性を確保
選び方③ 季節・シーン別に使い分けを考える
グローブは季節によって最適なモデルが変わります。
| 季節 | おすすめ素材 | 重視するポイント |
|---|---|---|
| 春〜秋(夏メイン) | メッシュ・薄手合皮 | 通気性・速乾性・軽量 |
| 晩秋〜冬 | クロロプレン・チタン加工 | 保温性・防水性・操作性 |
| オールシーズン対応 | 厚手合皮+裏起毛 | 汎用性・コストパフォーマンス |
ロックショア向けグローブおすすめ5選

① シマノ オシア タフグローブ GL-001V|ロックショアの定番中の定番

| スペック | 詳細 |
|---|---|
| タイプ | ハーフフィンガー(3本指カット) |
| 素材 | カンガルー革(人差し指)・合成皮革・メッシュ |
| カラー | オシアネイビー・ブラック・チャコール |
| サイズ | M・L |
シマノの最高峰ロックショアラインOSEAシリーズのグローブ。人差し指のキャスティングガードにカンガルー革を採用し、長時間のキャストでも指が痛くなりません。手のひら側は衝撃緩和パッド付きで、岩場でのグリップも安定。
シマノロックショアユーザーの間で長年支持を集める定番モデル。これを一度使うと、他のグローブが物足りなく感じるほどの完成度です。
② シマノ タイタニューム・アルファ ロックショアグローブ GL-030W|冬の磯を制する防寒グローブ

| スペック | 詳細 |
|---|---|
| タイプ | フルフィンガー |
| 素材 | カンガルー革(指先)・チタン加工裏地 |
| 特徴 | 防寒・防風・耐摩耗 |
| サイズ | M・L・XL |
冬の磯はただ寒いだけでなく、海風と波しぶきのダブルパンチで体感温度が極限まで下がります。このグローブのチタン加工裏地は保温性と防風性を両立し、指先のカンガルー革は冬でもしっかりグリップを維持します。
「冬の青物狙いでも指が動かせない」という悩みを解消してくれる一品。秋〜春の磯釣行にマストな存在です。
③ ダイワ フィッシンググローブ DG-7224W|夏の磯に最適な薄手モデル

| スペック | 詳細 |
|---|---|
| タイプ | ハーフフィンガー(3本指カット) |
| 素材 | 合成皮革・メッシュ |
| 特徴 | UV対策・速乾・軽量 |
| サイズ | M・L・XL |
夏の磯はUV対策も重要な安全対策のひとつ。このダイワのグローブは手の甲への日焼けを防ぎながら、メッシュ素材で汗をかいても蒸れにくい構造です。薄手なのでロッドの感触が手にしっかり伝わり、長時間のキャストでも疲れにくいのも特徴。
春〜夏の快適な磯釣行に最適。初めてグローブを導入する方にも手に取りやすい価格帯です。
④ がまかつ GM-7299 フィッシンググローブ|磯の老舗が作る信頼の一品

| スペック | 詳細 |
|---|---|
| タイプ | 3本指カット |
| 素材 | 本革(グリップ部)・伸縮素材(甲側) |
| 特徴 | 本革グリップ・磯釣り専門メーカーの安心感 |
| サイズ | M・L |
磯釣りの老舗ブランド、がまかつのフィッシンググローブ。釣り専門メーカーならではのこだわりが随所に感じられます。グリップ部分に本革を使用しており、濡れた磯でも滑りにくく、岩場でのバランス取りも安心です。
磯釣りの経験が豊富なベテランアングラーからの評価も高く、「釣りをよく知っているブランドだから安心」という声が多いモデルです。
⑤ RBB バーサタイルグローブ|オールラウンドに使えるロックショア専用

| スペック | 詳細 |
|---|---|
| タイプ | 3本指カット(フルフィンガーにも対応) |
| 素材 | 合成皮革・ネオプレン・メッシュ |
| 特徴 | 磯専用設計・脱着しやすいマジックテープ・オールシーズン対応 |
| サイズ | M・L・XL |
ロックショアプロテクターでおなじみのRBB(リバレイ)が作るグローブ。磯場での使用を前提に設計されており、脱着しやすいマジックテープシステムや、濡れた状態でも劣化しにくい素材選びが光ります。ネオプレン素材を採用しているため、春〜秋はもちろん晩秋の磯でも対応可能。
ヘルメットと同じRBBで揃えることで、磯用安全装備のトータルコーディネートが完成します。
著者の激推し|これだけは絶対に揃えてほしいセット

著者がロックショアで絶対に欠かさない組み合わせは「RBB ロックショアプロテクター+シマノ オシア タフグローブ」のセットです。
ヘルメットはRBBの磯専用設計で後頭部までしっかりカバー、グローブはシマノのカンガルー革でキャスト時のラインすれに強い。この2つを組み合わせると、磯場での頭部・手の両方がカバーされた状態で思い切り釣りに集中できます。
「安全装備なんて…」と思っていたあの頃の自分に言ってやりたい。「この2つがあれば、もっと大胆に攻めれるぞ」と。安全装備は釣りを臆病にするためではなく、もっと思い切り攻めるための武器なんです。
まとめ|頭と手を守れば、磯はもっと楽しくなる
- ヘルメットはABS樹脂のハードシェル+CEマーク取得品を選ぼう。磯専用RBBか、軽量クライミング系かで用途に合わせて選択を
- グローブはカンガルー革素材のフルフィンガーまたは3本指カットを。夏はメッシュ素材、冬はチタン加工でオールシーズン対応できる
- フローティングベスト・磯靴と合わせた安全3点セットで、磯デビューを安全に楽しもう。装備が整えばアグレッシブなポジション取りも怖くない
磯は確かに危険な場所です。でも、正しい装備さえあれば、そのリスクは大きく下げられます。今回紹介したヘルメットとグローブを揃えて、今シーズンの磯釣行をより安全に、より楽しく過ごしてください!


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